床暖房あれこれ

おっさんは42歳で会社員から独立した

まず、おっさんの簡単な自己紹介をしておきましょう。

現在75歳になっている。埼玉の生まれで埼玉に住み都内に通勤していた(今も同じ所で生活している)ガス会社の下請け会社だった。

下請けと言ってもガス事業の関する全部をやって居た会社だった。ガス使用料の料金の徴収から道路下を通っているガス管までと。またガス器具の販売もしていた。ガスに関することは全部と言ってよいと思う多種にわたっていた。その中でおっさんはガス器具の取り付け業務を担当していた。

取り付けとはどんな種類かと言うと湯沸かし器や風呂釜付随する煙突工事(当時は建物の中に湯沸かし器や風呂釜が多かった為煙突工事があった)あるいは季節ものでFF式暖房機など、ガス式のエアコンもあった、要するにガス器具の一年中動かさずに固定されているものは取付工事が絡んでいた。

ここで覚えたことを活かしていつか独立してやろうと考えていた時親父が無くなった。おっさんの厄年だった。親父が厄を持って行ってくれたかと良い方向に考えこの気に独立しようと思い立った時千葉のガス会社の下請けから誘いがあった。当時バブルの絶頂期で新築も改築も相当忙しかった。渡りに船と誘いに応じ会社を退職しそちらへ移った。そこで出会ったのが床暖房工事だった。

これから書こうとしているのはその床暖房について20年近く施工して来たことをこれからもし床暖房工事に進みたいと思って居る人が居たら少しでも参考に成ればと思う。床暖房以外の湯沸かし器の話も書くので飽きずに読んでほしい。床暖房まで進むのに多少回り道をしないと分からい事が出てくるので寄り道しながら進めて行く。

建設現場で設備には大きく分けると電気、ガス、水道に分けられるがおっさんはガスのグループに入る。ガスと言っても又、分かれていて都市ガスとLPガスに分かれる。もちろんまだ薪を使っているという家庭もあるかも知れないが。

都市ガスは輸入してくる。採掘した天然ガスに圧力をかけ凍らせて体積を小さくして輸送船で日本に運び工場で元にに戻したものを道路の下に埋め込んだパイプを通して各家庭に送られてくる。

都市ガスは地中に埋設したパイプの中を通り敷地内に入りメーターを通り器具に送られる、おっさんの仕事はそのガスを使った器具の方の仕事をしていた。一般家庭にあるのが湯沸かし器(風呂の追い焚き機能付き)、炊飯器(電気の方が多いが)レンジ、オーブン、暖房器具等々これらの器具は皆電気でも使用出来るためガスから移行しているのが多くなったような気が最近はするが。

おっさんはその中で床暖房の仕事をしていた。

この床暖房取り入れているのが主に大手のデベロッパーが開発した俗に建売住宅と言われる現場だ。大手の現場は数が多い一気に50棟ぐらいがほぼ同時に

進んでいく。その現場が2年3年と続く。300棟ぐらいが新規に立ち上がる。当然床暖房工事屋もたくさん入ってくる。全部出来上がらないうちに入居が始

まってくるのである。最後には何もなかったところに小さな町が出来てしまうのである。

それはともあれ、まずはガスの温水式床暖房と言うのを説明したい。当然のことだが電気式床暖房もある。電気式は現場の大工さんの担当らしいが。ガス

の方は少し複雑で我々専門職でないと出来ない。マニュアルだけではわからない。この工事をするには各ガス会社の資格が必要になる。単に施工だけなの

か設計もするのかそれらの管理もするのかといろいろ条件もある。ガス会社の初期の資格から始めて行かないといきなり施工の資格は取れない時間がかかるのだ、施工なら1年以内だが設計や管理となると2年以上は経験が無いと資格が取れない仕組みになっている。設計はかなり難しい若いうちに取った方が良い歳を取ると覚えておくのが難しい。特に計算式などは。

さて、ガスの床暖房だが、初回なので前置きだけにします。今回はこの辺で。続きは次回に。

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