床暖房工事3(施工方法、建築工法)
前回配管を所定の位置に転がしておくと言う処迄説明した。床下を転がしていく配管なので転がし配管と呼んでいる。この配管の時にリモコン用の配線もしておくことが多い。リモコン取付位置が図面に記入されているのでその下まで配管と一緒にインシュロック等で配管に結わえながら持って行っておく。他の方法としては大工さんの建て方が完了してから天井にステップ止めしながら通線する方法もある。この転がし配管が終了するとしばらく間が空く。建て方が終わり造作大工さんが入って床の下地材が貼り終わると大工さんから声が掛かるかこちらから出向いていつ頃床暖房用マットが貼れるか確認に行く方が良い。先方の連絡を待っていると大工工事が進み過ぎて施工しにくくなることが多い。当然その頃は屋根も雨漏りがしないようになっているし窓のサッシも入っていることに成る。今まで説明してきたのは木造住宅で、現在木造も2通りの工法が主で1つが在来工法と言われる建て方と2×4(ツウバイフォー)と言われる工事で2×4工法が多い。これを説明すると長いのだが。
在来工法
床暖房に関係するところだけ説明すると基礎の上に土台と呼ばれる角材3寸角を置き基礎から出ているボルトで締め付け固定したうえに根太と言われる45mm×60mmの角材を1尺ごとに土台の上に置き固定して角材の上に下地材12mmのコンパネを貼ってその上に床暖マットをビス止めしていく工法でマットの上にフローリング材を貼る。床暖房用フローリング材を使用する。通常のフローリングを貼ると熱で反ってしまい使えなくなる。床暖マット12mm厚が入る為床暖を入れない部屋などそのままだと12mm下がってしまうためバリやフリーにならない為ほかの部屋も上げるか床暖の部屋だけ下げるかしないと部屋の出入りでつまずく恐れがある。マットの貼り方はコンパネ下の根太に合わせてマットにも小根太といわれる12mm×マットの長さ分が付いている。根太と小根太はピッタリ合うよう出来ている。フローリングを止める釘が当たらないようになっている。マットの中には外形7mm内径6mmのパイプが配管されている為そこに釘が当たると温水感が破れ水漏れを起こす。そうならない様大工さんに根太方向を確認しないといけない丁寧な図面にはフローリングの貼る絵が出ている。(期待しないで)